シートマスクや衛生用品などに使用できるコットンリンター素材
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旭化成のサスティナブル不織布ベンリーゼは、テュフ・オーストリア・ベルギーより「OK 生分解性 MARINE」の認証を受けています。コットン リンターで作られたこの素材は、化粧用フェイシャル マスク、衛生用途、医療用滅菌から、高精度機械や実験室の洗浄装置に至るまで、さまざまな使い捨て製品や用途に利用できます。さらなる拡大のステップとして、旭化成はヨーロッパ市場にも目を向けています。
ベンリーゼは、コットンリンター（綿の種に小さな毛のような繊維）を使った不織布シートです。旭化成は、このリンターを処理して多様な製品デザインに統合できるシートを製造する独自のクリーンなプロセスを開発した世界で最初で唯一の企業です。リンターはもともと、伝統的な綿の収穫プロセスの消費前の廃棄物の副産物であり、現在では総収量の約 3% に変換されています。製品の生分解性を認証する世界的に認められた組織であるテュフ オーストリア ベルギー NV は、水中での素材の生分解性を認め、ベンリーゼを「OK 生分解性 MARINE」として認定しました。これに先立って、材料は、Tüv Austria Belgium による産業用堆肥、家庭用堆肥、および土壌生分解性の認証をすでに取得していました。
持続可能性に加えて、ベンリーゼは独自の材料特性を備えているため、さまざまな産業での用途に理想的な材料です。乾燥したベンリーゼは、触れる表面に糸くず、傷、化学物質をほとんど残さないため、汚染のない状態を維持する必要がある産業、実験室、または医療環境での機器の洗浄に理想的な素材です。その高純度により、同様の材料に固有の余分な油や化学物質が材料から解放されます。また、綿ガーゼ、レーヨン・PET、綿不織布よりも吸水率が高いです。
一方、ベンリーゼのシートは、綿とは異なり、湿らせた後は非常に柔らかくなり、摩擦がほとんどまたはまったくなく、触れる表面によくドレープします。驚異的な吸湿性と小さな粒子を保持する能力により、衛生的な用途や医療用滅菌に理想的な素材です。浸すと、物体の表面をしっかりとつかみ、乾燥中に材料を所定の位置に保持できます.コットンリンターを原料とした再生セルロースフィラメント構造により、通常のコットンよりもはるかに高い保液性を実現。
ベンリーゼから作られた化粧用フェイシャル マスクは、その比類のない吸収性と性能で、ロレアルやコーセー グループなどの世界クラスの化粧品開発者を魅了し、アジア全体でサスティナブル ビューティーに波を起こしています。コットン リンターで作られたこれらのフェイス シートは、肌に触れた瞬間から肌をより効率的に若返らせ、顔のあらゆる輪郭に密着して所定の位置にとどまるフォーミュラを吸収して保持します。これにより、フォーミュラを肌に均一に塗布することができ、優れた結果が得られます。さらに、一般的にプラスチックを含む従来のフェイス シートとは異なり、コットン リンターで作られたフェイス シートは、100% 天然資源、クリーンな生産、および 4 週間以内の迅速な生分解性を売り物にしています。より環境に優しいもの。
アジアでの成功を受けて、旭化成は現在、米国の取引部門である旭化成アドバンス アメリカを通じてベンリーゼを北米で発売しています。将来のステップとして、同社はヨーロッパ市場での連絡先を確立することも計画しています。規制の強化と消費者の需要の変化に後押しされて、バリュー チェーン全体での CO2 排出量の削減に向けたヨーロッパの業界のシフトは急速に加速しており、持続可能な素材へのニーズが高まっています。「『OK 生分解性 MARINE』認証は、特に海洋マイクロプラスチック問題に関して、再生セルロースで作られた素材の環境に優しい側面に対する意識を高めるのに役立ちます。さらに、EU は最近、使い捨てプラスチックを禁止しました。これは、この禁止の一部ではないセルロースベースの繊維素材に新たな機会をもたらします」と、旭化成のパフォーマンスプロダクツ SBU、ベンリーゼの営業責任者である山下浩一氏は述べています。
投稿時間: Jul-16-2021
